ポケモン剣盾は正確には互換切りじゃない!
互換切り騒動の経緯
先日行われたE3の期間中、任天堂はYouTube等で「Nintendo Tree House」という番組を放送していました。
その番組内で、制作陣であるゲームフリークの増田氏が「ポケモンホームとポケモン剣盾を行き来できるポケモンをガラル図鑑に登場するポケモンだけに絞ることにした」と発言したことが事の発端となります。
用語解説
ポケモンホーム
先日発表された新クラウドサービスのことです。
過去作や最新作からクラウド上に、ポケモンを預けたり連れ出したりすることができます。
詳しいことはこちらの記事に書いてあります。
nintenlife.hatenablog.com
ガラル図鑑
剣盾で冒険するガラル地方に生息しているポケモンが載っています。
なぜ絞ることにしたのか
放送後、増田さんはファミ通のインタビューに答えています。
その中で増田さんはこう述べています。
ハードがNintendo Switchに移行し、ポケモンたちをよりきれいなグラフィックで活き活きと描けるようになりましたが、その反面、これまでと比較して開発に多くの時間が掛かるようになりました。一方で、ポケモンの総数も、新たなポケモンや既存のポケモンのフォルムチェンジなどを含めると1000を越えるようになっています。これによって、グラフィックをハードの変化に適応したクオリティーにすることのほか、バトルの面でも、新たな個性を持ったポケモンを活躍させることや相性のバランス調整をすることが非常に困難になりました。
要するにポケモンの数が増えすぎてしまい、対応しきれなくなってしまったというわけです。
増田さんはこのことについて、いつかはせねばならない決断とも述べています。
寂しいですが、クオリティーを落とさないためには、仕方のないことなのかもしれませんね。
完全な互換切りではない
互換切りと騒がれてはいますが、正確には少し違います。
この画像を見てください。
皆さんご存知リザードンです。
リザードンは初代ポケモンから存在するポケモンですが、剣盾にも登場しています。
それからもわかる通り、ガラル地方には他の地方のポケモンも一部は生息しているのです。
そして、それらのポケモン達も、ガラル図鑑に載っているのです。
ここでもう一度騒ぎの発端となった言葉を見てみましょう。
「ポケモンホームとポケモン剣盾を行き来できるポケモンをガラル図鑑に登場するポケモンだけに絞ることにした」
最新作のポケモンだけとは言っておらず、あくまで判断基準はガラル図鑑に載っているかどうかなのです。
もし、あなたが連れて来たいと思っていたポケモンが、ガラル地方に適したポケモンならば連れて来ることができるし、そうでなければ無理という訳ですね。
なお登場する場合は、そのポケモンの進化前と進化後の全てが登場するようです。
アップデートは未定
アップデートで登場できなかったポケモンを追加するのではないかという点には、未定とのことですが、他の活躍の場を考えているとの回答もあり、現実的ではないようです。
おわりに
好きだったポケモン、育てて来たポケモンを連れて来られないのは寂しいです。
しかし、全部のポケモンが全部の地方にいるのも、よく考えたらおかしな状況ですよね。
地方ごとに特色の違う生態系があるのはある意味自然なのかもしれません。
過去作にしかいないポケモンに会いたくなったら、またその地方を冒険すればいいじゃないですか!!!